GXとは、Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)の略称で、化石燃料中心の社会から、クリーンエネルギー中心の社会へと転換するための変革や取り組みのことです。
温室効果ガス削減に向けた取り組みや脱炭素技術の開発を経済成長の機会とすることを目指しています。*1
経済産業省が策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」は、環境問題への対応をコストとしてではなく、成長の機会であると捉える施策です
グリーン成長戦略では、2050年に向けて成長が期待される14の重点分野を選定しています。(図1)*2
図1:グリーン成長戦略における14の重点分野
出所)経済産業省「グリーン成長戦略(概要)」p.1
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/ggs/pdf/green_koho_r2.pdf
14の重点分野はエネルギー関連に限らず、半導体や航空機、住宅、物流、食料など多岐にわたります。グリーン成長戦略は国際競争力の強化や環境負荷低減に寄与するだけでなく、私たちの日々の生活にも多くのメリットをもたらします。
たとえば、14の重点分野の一つである「ライフスタイル関連」では、行動科学やAIにもとづき、エコで快適、かつレジリエントなライフスタイルの実現を目指します。
快適な暮らしの空間を増やすための緑化空間の創出や、大規模災害にも強いまちづくりなど、さまざまな取り組みがあります。*2
その他にも「物流・人流・土木インフラ」の分野では、グリーンインフラによる防災・減災や健康でゆとりのある空間形成、都市緑化によるヒートアイランド対策などを実施します。*2
なお、グリーンインフラとは、自然がもつさまざまな機能を活かして、持続可能で魅力あるまちづくりを目指す取り組みです。*3
このようにGXを実行する施策は、私たちの暮らしや住んでいる街を大きく変化させていく取り組みも含まれています。